【2026年度】関西大学の英語 傾向と対策分析|「魔の第2問」攻略と合格を決定づけるパラグラフリーディング

【2026年度】関西大学の英語 傾向と対策分析|「魔の第2問」攻略と合格を決定づけるパラグラフリーディング
「関関同立の中で、最も対策が報われやすい」 受験界でそう囁かれるのが、関西大学の英語です。
同志社のように圧倒的な語数があるわけでも、立命館のように制限時間がシビアなわけでもありません。単語レベルも標準的です。 しかし、油断して過去問を解くと、多くの受験生が「思ったより点数が伸びない」という壁にぶつかります。
なぜか? それは、関西大学が英語力以上に「論理的思考力(ロジック)」を強烈に問うてくる大学だからです。なんとなく読めているだけでは、決して正解に辿り着けません。
本記事では、関西大学合格に必要な「論理の正体」を暴き、2026年度入試で確実に8割(160点)以上をもぎ取るための戦略を徹底解説します。
1. 敵を知る:標準的だが「癖」が強い90分
まずは全体像を把握しましょう。関大英語は全学部日程・学部個別日程ともに形式が統一されています。
基本スペック
- 試験時間:90分
- 満点:200点
- 形式:全問マークセンス方式(記述なし)
- 構成:
- [1] 会話文・長文読解(A:会話 / B:長文空所補充)
- [2] 長文読解(パラグラフ整序・文整序) ※ここが最大の難所
- [3] 長文読解(内容一致・下線部説明)
時間配分の黄金比
時間は比較的余裕があります。焦って読み飛ばすよりも、論理マーカー(接続詞など)を丁寧に見つける「精読」が求められます。
【合格者のタイムスケジュール】
- 第1問 A(会話文): 15分
- 第1問 B(長文空所): 15分
- 第2問(文整序): 25分(※最重要)
- 第3問(長文読解): 25分
- 見直し: 10分
2. 最重要攻略ポイント:「魔の第2問」パラグラフ整序
関西大学を受ける受験生が最も苦戦するのが、大問2の「パラグラフ整序(文整序)」問題です。 バラバラになった選択肢(A〜Oなど)を、論理的に正しい順番に並べ替える形式です。これは単なる読解力では太刀打ちできません。パズルを解くような「論理の鍵」を見つける必要があります。
攻略の3つの鍵(Logic Markers)
「なんとなく話が繋がりそう」で選ぶのはギャンブルです。必ず以下の「ヒント」を探して繋げてください。
① 指示語(Discourse Markers)
- 選択肢に "This situation" とあれば、その前の選択肢には必ず「状況」の説明があるはずです。
- "These problems" とあれば、その前には「複数の問題」が列挙されているはずです。
- Action: 指示語を見つけたら、それが何を指すのか必ず矢印を引く癖をつけてください。
② 接続詞(Conjunctions)
- "However"(しかし):前の文章と逆の内容が来ます。
- "For example"(例えば):前の文章の具体例が来ます。
- "Therefore"(したがって):前の文章の結果(結論)が来ます。
- Action: 接続詞は文章の「設計図」です。これらを丸で囲み、前後のプラス・マイナスの流れを予測します。
③ 定冠詞(The)のルール
- 初めて出てくる名詞には "a/an" がつき、2回目以降は "the" がつくのが原則です。
- (例)選択肢A「A scientist...」→ 選択肢C「The scientist...」
- この場合、絶対に「A → C」の順になります。
⚠️ ここが合否の分かれ目 第2問は配点が高く、1つ間違えると連鎖的に間違えるリスクがあります。過去問演習では、この整序問題だけを10年分集中的に解く「縦割り学習」が極めて有効です。
3. 長文読解の鉄則:「One Paragraph, One Idea」
大問1Bと大問3の長文読解において、関西大学が公式に推奨している読み方があります。それが**「パラグラフリーディング」**です。
1つの段落に、言いたいことは1つだけ
英語の評論文は厳格なルールで書かれています。1つの段落(パラグラフ)には、1つの主要な主張(メインアイデア)しか含まれません。
- 攻略法: 各段落を読み終えるたびに、「結局、この段落は何が言いたかったのか?」を一言で要約するメモを余白に書いてください。
- (例)「第1段落:SNSのメリット」「第2段落:しかしプライバシーの問題点」
- これをやるだけで、大問3の「内容一致問題」で該当箇所を探すスピードが劇的に上がります。
空所補充は「文脈」と「イディオム」
大問1Bの長文には15箇所の空所があります。
- 文法・語法で解くもの:
provide A ( ) B→withなど。これは即答レベルに。 - 文脈で解くもの:空所の前後の「言い換え」を探します。後ろに具体例があれば、空所にはその抽象的な表現が入ります。
4. 推奨参考書ルート(武田塾・KEC流統合版)
関大英語に「難単語」は不要です。標準的な単語を「使いこなす」力が求められます。
【第1段階:基礎固め(〜夏)】
土台がグラついていると、ロジックは積み上がりません。
- 単語:『システム英単語』(駿台文庫)
- 1〜1200番(第1章・2章)は必須。関大レベルならこれで8割はカバーできますが、余裕があれば第3章まで。
- 特に「多義語(第5章)」は関大の空所補充で狙われやすいので要チェック。
- 文法:『Next Stage』または『Vintage』
- 関大は大問1Bで文法知識を問う空所補充が出ます。語法・イディオムパートを重点的に。
- 解釈:『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』
- SVOCを振る練習。「指示語が何を指しているか」を常に意識する読み方をここで定着させます。
【第2段階:演習とパラグラフ(秋)】
関大特有の「パラグラフ」を意識した演習に入ります。
- 長文:『関正生のThe Rules 英語長文問題集 2〜3』
- この問題集は「論理展開」の解説が詳しいため、関大対策に最適です。
- 特化対策:『英語長文レベル別問題集 4(中級編)』など
- パラグラフリーディングの基礎を固めます。段落ごとの要旨をまとめる練習を行ってください。
【第3段階:過去問演習(11月〜直前)】
- 過去問:『関西大学の英語』(赤本)
- とにかく形式慣れが必要です。
- 第2問(文整序)が苦手な場合は、手持ちの過去問すべての第2問だけを連続で解く日を作ってください。「接続詞」と「指示語」のパターンが見えてきます。
5. 合格への年間スケジュール
【春〜夏(4月〜8月):基礎徹底】
- 目標: センター・共通テストレベルで7割。
- 難しい長文は読まなくてOK。単語と文法を完璧にし、1文を正確に訳す精読力をつけます。
- この時期に「なんとなく読む癖」がつくと、秋以降に関大の第2問で地獄を見ます。
【秋(9月〜11月):ロジック養成】
- 目標: 産近甲龍レベル満点、関大過去問6割。
- 『Rules』などを使い、「筆者の主張はどこか?」「具体例はどこからどこまでか?」を意識して読みます。
- 「One Paragraph, One Idea」を意識し、段落ごとの要約練習を開始します。
【冬・直前期(12月〜1月):過去問・形式慣れ】
- 目標: 本番形式で8割(160点)安定。
- 時間を計って解きます。特に関大はマークミスが命取りになるので、マークシートを使って練習しましょう。
- 会話文(第1問A)は比較的点を取りやすいので、過去問に出てきた会話表現(
Why not?Go aheadなど)をノートにまとめておきます。
6. まとめ:関大英語は「パズル」である
関西大学の英語を難しく感じるとすれば、それはあなたが「英語を日本語に訳すこと」だけに集中しているからです。
関大が求めているのは、翻訳機ではありません。 「AだからB」「BしかしC」「よってD」という、情報の流れ(ロジック)を整理できる学生です。
- 指示語を追うこと。
- 接続詞に反応すること。
- 段落の要旨を掴むこと。
この3つを徹底すれば、関西大学の英語は驚くほどシンプルに見えてきます。それはもはや英語の試験というより、言葉を使った「論理パズル」です。そしてパズルには、必ず解法があります。
今日から、単語帳を見る目を変えましょう。長文を見る目を変えましょう。ロジックを武器にすれば、合格への扉は必ず開きます。
🚀 【今日からできるNext Step】
今すぐ手元にある英語長文(教科書でも参考書でもOK)を一つ開き、以下の作業を行ってみてください。
- 接続詞(But, However, Therefore, For exampleなど)をすべて四角で囲む。
- 指示語(This, That, It, Theseなど)が何を指しているか、前の文章から探して矢印を引く。
これを1日1長文やるだけで、関大入試最大の難所「文整序問題」の偏差値が劇的に上がります。騙されたと思って、今日から始めてみてください!


